明治期に撮影・プリントされたオリジナルの大判手彩色写真で、鶏卵紙の写真に着色され、横浜写真と呼ばれています。 "No. 439 THE 101 STONE STEPS AT YOKOHAMA."。石段下に小屋が設けられた元町百段の風景。石段途中の休憩場所は未設置で、石段上の茶店には提灯が並んでいます。 長崎大学古写真データベースの同一写真によればファサリ撮影。以下その解説抜粋です:居留地から前田橋を渡って元町に入ったところ、2・3丁目の境。正面は浅間神社に至る百段とも百一段とも呼ばれる石段。段上に田辺の茶屋があり、横浜の全景を展望できるスポットとして内外人に知られていた。幕末以来、ここから撮影されたパノラマ写真が数多く残されており、横浜の定点観測地点となっていた。石段は大正12年の関東大震災後再建されず、神社は丘の麓に移って再建された。現在神社の跡地は元町百段公園となっている。右端に時計・貴金属商の小池商店の看板が写っている。その向こうに「新乾海苔所」、左手には「民田屋」、通りの向こうには「万金物 田中屋」の看板が見える。民田屋は佐古武次郎の煙草屋である。また、田中屋は田中利喜蔵の始めた金物店で、戦後までここに店があった。通りの向こう右手に、江戸時代の高札場と自身番屋によく似た小屋があるのは何だろうか。 海外に持ち帰られた後に里帰りしました。26cm×20cm。状態:経年による軽い変色があります。画像上で判らない瑕疵があった場合は返品に応じます。